同志社大学大学院社会学研究科パンフレット
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金:院生同士の距離感も近いですよね。柳下李:私は修士1年目なので正式には研究室に所属していませんが、森先生の研究室に参加させていただいて、先輩方といろいろ話をさせてもらっています。主に雑談ですが、そこから自分が目指すべき方向性や研究のやり方についてのヒントを得ています。劉:同じ研究室に先輩がいると心強いですね。わからないことがあればすぐに相談できますから。ただ、私はもう博士課程2年目なので先輩がほとんど卒業してしまっているので、ちょっと寂しいです。金:研究室には届け出をすれば24時間いられるのだけど、だからこそ自分にあった生活リズムや生活スタイルを自分で作っていかないといけない。土日もなにかしらの作業をしているので、完全オフの日はなかなかできないし。劉:会社員なら出勤・退勤の時間や休みは決まっていますが、私たちは自分で決めないといけない。金:そう。研究って地道な作業で、文献を読んだり、インタビューの文字起こしをしたり、僕は約40年前の指紋押捺拒否運動について研究しているので、当時の資料を時系列にまとめたり……劉:ずっと座っているから、体を動かす機会も減ります。ちゃんと体を動かしてケアをしないといけないですよね。金:さっき、先行研究に対する違和感があったという話をしたのですが、研究は「私はこのテーマに対してこう思う」という、一種の自己表現なのかもしれません。違和感や「そうじゃないだろう」という怒りめいた感情は問題意識にも通じますし。板垣:自分なりの視点で新しい発見をしていくことは研究の醍醐味です。自分が面白くないと思うテーマを研究して論文を書いたところで、誰もそれを面白いと思ってくれない。これから院を目指す人は、研究者ってすごいなと思ってもいいけど、研究者って大したことがないくらいの気持ちでいたほうが面白い研究ができるかもしれませんね。劉:研究以外では学生と接する時間もとても楽しいですね。私は今TAもしているのですが、将来は大学の教員になれたらいいなと思っています。板垣:金さん、柳下李さんも、これからの予定についても教えてもらえますか?金:正直、博士課程に進むとアカデミア以外の選択肢はかなり限られるので、これからどうやって食べていくか意識することも増えました。おそらく、僕も教える立場になっていくのかなと思っています。柳下李:私はまだはっきりとは決めていませんが、修士論文を書いた後は一度就職しようと思っています。そしてまた研究したかったら戻ってこようかなと。最近、社会運動に関わっている方と知り合う機会ができて、会社に勤める以外で収入を得る方法もあるのだと考えるようになりました。とはいえまずは修士論文。年明けに調査に行きたいので、今から準備を進めています。板垣:いいですね。私もそうですが、論文を書くときは生活リズムが崩れたりしがちなので、身心の健康にはくれぐれも気をつけてくださいね。21研究生活には「自主性」が欠かせない板垣:健康管理に限らず、大学院では自主性が必要です。自分で決めたテーマだからこそ、研究は面白いんです。テーマにこだわり、より掘り下げて知りたいという執念は必要でしょうね。「もっと勉強したい」という動機もいいんですが、こだわりが大事です。

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