宮城:黄さんはじめいろんな留学生の方と一緒に学んでしゃべっていると、文化圏の違いを改めて感じて面白く感じることもよくありますね。黄:研究の話もしますし、日本と中国の「中国料理」の違いとかも話しますよね。天津飯は中国にはないですよ、とか(笑)宮城:天津飯の話は僕もびっくりしました(笑)こういうちょっとした話から、中国のエンタメ事情もよく話しますよね。作品の見方も違うから、刺激になります。黄:私は、日本のTVドラマにおける「キャリアウーマン」のイメージの変化を研究しているのですが、昔のドラマだと背景がわからないこともあります。そういうときは宮城さんに教えてもらえて、とても助かっています。佐伯:ここ2~3年はなかなか懇親会などもできなくて、院生さんたちも雑談できる機会が減っていましたよね。だから、今二人のそんな話を聞いてちょっと安心しました。宮城:佐伯先生のゼミは、エンタメ系の研究をしている人ばかりですよね。黄さんがドラマ、僕は宮崎駿監督作品、ほかにもドラマやゲームの研究をしている人がいて。何かと重なることが多く、助け合いの雰囲気はあると思います。黄:皆さんからもらう意見は研究に役立つし、助けられることも多い。すごく感謝しています。私も、本を読んで「あ、これはあの人の研究に役立ちそう」と思ったら「多分役に立つよ」と紹介します。宮城:「これ多分あなたの研究に使えると思いますよ」と言われて紹介された論文が、そのときはピンとこなくても、1年後に改めて読むと「これだ!」と思うこともある。きっと研究の仕方などが近いのでしょうね。だから、お互いに「これだ!」と思えるような文献を紹介できる。佐伯:特にメディア研究は、年上の教員の意見よりは、世代が近い院生の意見のほうが参考になりやすいこともありますよね。同世代どうしで刺激し合うというのは、いいことだと思います。先輩から後輩に文献などを惜しみなく教えてくれる温かさは、同志社らしいですね。宮城:そういうつながりは学部とは違いますね。学部だとゼミの人数も多いから、誰がどんなテーマで卒業論文を書いているかほとんど知りませんでした。自分の卒論で手一杯になっているところもあるから、ゼミ生同士でアドバイスし合うこともあまりありませんでしたし……黄:学部と院のゼミって、そんなに雰囲気が違うんですね。佐伯:黄さんは、大学は中国ですよね。黄:はい。先生が教壇で話をして、学生はノートを取るという授業でした。ゼミ形式の授業は、日本で院に来て初めて知ったのですが、先生とコミュニケーションできて、自分でもちゃんと考えて話せる。こういう授業の方法はいいなと思っています。佐伯:学部はどうしても人数が多いので、なかなかきめ細かなコミュニケーションが取りにくいときもありますよね。特に発表主体の授業だと、学部生は発表そのものに慣れていない場合もあり、とまどうこともあります。宮城さんと黄さんには今、ティーチングアシスタントに入って議論の活性化など先輩として学部生の授業をサポートしてもらっているので、助かっています。院だとみなさん自分の興味・関心を深めたいという気持ちが強いので、積極的に意見を言ったり質問したりしてくれます。コミュニケーションも双方向性が高くなるという違いはありますね。博士課程(前期)在籍宮城 智之博士課程(前期)在籍黄 薇12互いに刺激し、助け合うゼミの温かさ佐伯:今日は院生代表で、宮城さんと留学生の黄さんに来てもらいました。メディア学専攻では、最近10年くらいで留学生の女子が多い傾向がありますね。以前は日本人の学生も多かったのですが……佐伯 順子教授
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