同志社大学大学院社会学研究科パンフレット
11/28

11メディア学専攻博士課程(前期)2年黄 薇日本のドラマにおける「キャリアウーマン」の描かれ方を研究しています。現在は2016年から2021年に作られた作品を対象に研究していますが、博士課程(後期)では調査対象の年代を1980年代から2020年代まで広げる予定です。さらにNetflixなどの動画配信サービスにも対象を広げ、対比したいと考えています。「キャリアウーマン」という言葉は1970年代頃から使われるようになりました。1986年には男女雇用機会均等法が施行され、女性も働くのが当たり前になります。当初、キャリアウーマンに対するイメージはポジティブやニュートラルだったのに、徐々に「気が強い」「強引」などのネガティブなイメージも持たれるようになりました。自分で稼ぐ、成功している女性になぜこのような厳しいイメージがついたのか。博士課程(後期)では、まず、キャリアウーマンをヒロインにしたテレビドラマを、10年ごとに5本ずつ、視聴率が高い順に選びます。そして、作中でヒロインがどのような圧力や差別を受ける描写があるか、当時の現実の日本社会で女性を取り巻く環境はどうだったのかを調査して、分析する予定です。近年は、Netflixなどでもオリジナルドラマが作られ、多くの人に観られるようになりました。動画配信サービスはテレビドラマよりも規制が少なく、作品の自由度も高いという特徴があります。アメリカ資本なので、アメリカのフェミニズムの影響を受けている可能性もあります。このようなオリジナルドラマも対比することで、日本だけでなく世界の女性像の変化も研究できるのではないかと楽しみです。博士課程(前期)メディアと社会の関係に対して理解を深め、実践的スキルを身につけるメディアと社会状況には密接な関係があります。博士課程(前期)では、各自の興味・関心を軸に、社会状況とメディアの機能・影響についての学術的・理論的な理解を深めます。また、現代の社会や情報と、メディアやコミュニケーションが互いに及ぼす影響やそれぞれの機能についての理解も、学術的・理論的により深めていきます。修了時には、メディアが抱える課題に応えられる高い識見を育成し、社会的・職業的にメディアを理解し実践できるスキルが身についていることが最終的な目標です。専門家として求められる思考力・応用力を確立するメディア学専攻のカリキュラムは、大きく講義科目と演習科目にわけられます。まずは講義科目の履修を通じ、「メディアとジャーナリズム」「情報と社会」「文化とコミュニケーション」の3つの視座から、社会とメディアに対する理解を深め自らの識見を育成します。さらに演習科目を通じ、指導教員のもと自分の興味・関心を深め、専門家としてメディアが抱える課題を解決に導けるような思考力・応用力を身につけます。このほか、学際的な基礎を確立できるよう、他専攻の科目等も含め学びを深めていきます。博士課程(後期)国際的・学際的な視点から知見と研究を深める博士課程(後期)では、博士課程(前期)で行った研究をより深めます。理論的研究はさらに高度になり、スキルにもさらに磨きをかけていくことが目標です。研究において求められる視野はさらに広くなり、国際的・学際的な視野・知見は欠かせません。さらに、民主的で公正な社会の実現に向けたメディアの課題について自立的・専門的に探求していく姿勢も必要です。最終的には、官民の研究機関やメディア機関、メディアやコミュニケーション関連企業等で活躍できる、深い知見とスキルを持つ人材を目指します。深めた知見とスキルをもとに、あらゆる分野に貢献できる人材へ博士課程(後期)では、博士号取得を目指し、より高度な学術研究の研究方法やその実践的応用を身につけていきます。指導教員による指導のもと、学際的であることはもちろん国際的な視野を持ち、独創的な研究を行っていくことが目的です。全教員が参加する中間発表会はもちろん、学会発表や学術論文の作成などを通じ、専門家として求められる形式知・暗黙知を身につけます。博士課程(後期)を通じて得た知見・スキル、自ら深めた研究を通じ、学界・産業界・国際社会などに貢献できるレベルを目指します。女性の描かれ方は現実にどう影響したか大学院で学べること私の研究計画

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る